第40回EDUCAFE イベントレポート☆
今回は、東京ドームの目の前にある会場で、きれいな夜景を眺めながら、教師を目指す高校生や大学生、現役教師、教育行政に関心のある社会人など、計30名、様々な方々が参加してくださいました!
≪当日の流れ≫
1.EDUCAFEの紹介
-経緯映像
-スタッフの現役教師から自己紹介
2.プレゼンテーション
-教員1年目Tsubasaさんによる現場トーク
-Tomoさんによるメディアリテラシー教育の変遷
3.ワークショップ
-メディアリテラシーを身につける授業を考えよう!
4.グループトーク
-現役教師への質問など
5.感想・写真撮影・歓談
EDUCAFEの紹介
EDUCAFEは、2013年10月から始まりました。最初は10人くらいが入れる小さなカフェで始まりましたが、4年以上活動を続けて、これまでに計1000人近くの方に参加していただきました!これまでの活動を映像で紹介しています。(後日アップ予定)
また、今回はスタッフとして12名の現役教師が参加し、日頃の現場での話をリアルに聞くことができました!普段はそれぞれ違う職場で働いているからこそ、こうして月に一回、同志で集まることが、私たち教師にとっても、癒しと刺激を受ける時間になっています^^
プレゼンテーション
教員1年目で国語を教えているTsubasaさんが、1年目を振り返っての経験を発表してくれました。
Tsubasaさんが現場に出て感じたことは、「自分で考えて動かないとやっていけない」ということでした。いざ教壇に立ってみると、思うように話せなかったり、自分が話している内容が本当に合っているのか不安になったり、せっかくの生徒からの質問に対してうまく答えられなかったりと、不安が募るばかりだったそうです。
しかし考えを切り替えて、「良い面を見る」ようにし、さらに「自分の位置」を知って、「与えられた環境を肯定的にとらえる」ようにしたことで、様々な不安を乗り越えていったお話が、とても印象に残りました。
さらに、自身の経験を通して、「今の日本の学校は、位置を見失っているのでは?」という問題提起から、本来は社会の中にある学校が、いまは社会と断然されてしまっている、という大きな問いを投げかけてくれました。
そして、この問題提起から、Tomoさんにバトンタッチ。
Tomoさんは、現代の日本社会で起きている問題について話してくださり、欧米のメディアリテラシー教育について触れながら、実際の学校現場で起きたメディアリテラシーの欠如による事例について、みんなで考えていきました。
なかでも、欧米のメディアリテラシー教育は、メディアに対して「否定的」ではなく、「批判的」な考えを養うことを目的とし、「自分で考えて判断する」という「自立した人間」を育てることを目的としていることが、なるほどなと感じました。
また、具体的な事件についても、概要だけを見たら、なぜそのようなことが起きたのかわからなかったことも、当事者の気持ちに立って考えていくことで、問題の原因と解決策が見えてくるということが印象的でした。
このプレゼンテーションを問題提起としながら、次はグループごとにワークショップを行っていきました。
ワークショップ
プレゼンテーションの内容をもとに、「メディアリテラシーを身に着ける授業」をみんなで考えました!
高校生から社会人まで集まっているので、各グループ幅広い視点から議論が交わされていて、とても面白い授業をそれぞれ作っていました。
作った授業は、主体性を養うために学校現場で導入されている「ジグソー式」に発表し、各グループの発表を真剣にメモしていました。
これらの授業を実際の学校現場で使っていけるように、頑張っていきたいですね!
このワークショップのあと、各グループで現役教師への質問や、教育について各自が考えていることをシェアする時間を持ちました。
なかには、シンガポールで中高を過ごしたから、日本の学校現場の現状がよくわからないから教えてほしいといった声や、教師1年目同士で悩みを話したり、いまは生徒側である高校3年生から鋭い質問が飛び出すなど、それぞれのグループで、普段接することの少ない現役教師と意見交換をすることができた貴重な時間でした。
こういった時間は、現役教師にとっても刺激となり、改めて既存の学校教育について深く考えさせられる時間となりました。
感想・歓談
今日の感想として、高校3年生が発表してくれたことが、「自分は大学で専門である国語をきわめていくべきか、それとも教育そのものについて専門的に学ぶべきか悩んでいたけれど、教育についてはこういった機会でたくさん学べるし考えることができると知ったので、学校では専門性を極めていき、こういったイベントにもっと参加していきたい。」と熱く語ってくれていたのが印象的でした。
他にも、現在教員1年目の方から、「もっとこういう機会を作ってほしい!」という声をいただいて、とても嬉しかったです。
歓談では、みなさん話し足りない様子で、会場の退出時間ぎりぎりまで交流していらっしゃいました^^
今回は、「メディアリテラシー教育」をテーマに開催しましたが、情報化社会の中で学校が果たすべき役割とふさわしい位置について、様々考えさせられました。
日々現場で最前線を走っている教師だからこそ、見えている部分と見えていない部分があると思うので、今後も「子どもたちが今と未来に希望を持てる教育」を目指して、EDUCAFEは取り組んでいきます!
最後になりましたが、今回参加してくださった皆様本当にありがとうございました!残念ながら今回は参加できなかった方々も、また次回、お会いできるのを楽しみにしております!
今後ともEDUCAFEをよろしくお願いします^^
文:Yu 写真:Haru
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